訪問学習がありました。
石川県志賀町の地元中学生が
弊社、のと里山工場に訪問学習に訪れてくれました。
弊社工場では、木を余すところなく活用した製品を作っております。
例えば、すぎ不燃集成材「もえんげん®」の基材となる”すぎ集成材”は
今までなら廃棄やチップにしかなかった間伐材や小径木を使い
節や腐れの欠点部分を除去して、使える部分だけを繋き併せて作られています。
それだけではなく、集成材を”不燃木材”にする事で
さらなる高付加価値をつけた製品へと生まれ変わらせています。
「NOTOHIBAKARA」はその名前のように「能登ヒバから」出来ています。
この商品は、土台や柱などの製材後にでる端材や葉っぱなどを蒸留し
天然成分100%のエッセンシャルウォーターやエッセンオイルにする事で
アップサイクル商品として生まれ変わっています。
両者に共通する事は
持続可能な製品である木を”余すところなく活用”をしているという事です。
このことは、弊社の社是ある「山への恩返し」へと繋がっています。
弊社ではこの想いから、毎年植林を行い、
地元の皆様と宝の山作りを行っております。
適切な価格で丸太を購入し、
無駄なく使う事が宝の山を作ることに繋がります。
「適切な価格」での購入が、林業の活性化に貢献していくからです。
ここを読まれている皆さんは丸太の価格を知っていますか?
令和5年9月の林野庁のモクレポで直近のスギ原木価格は、
10,000円~15,500円/㎥と出ています。
杉はだいたい、40年ほどの年月で
直径が20~30センチ、高さが17~23メートルになりますので
4メートルに切られた直径20センチの丸太が、
1600円~2,480円で売られているという事です。
何年もかけて育てられた丸太の価格を
高いと思いますか?それとも、安いと思いますか?
適正な価格で丸太を購入し林業が活性化していけば
価値ある丸太を育む山はしっかりと手入れをされ
山の養分が川から海へと流れでる事で
海産物などの海の資源にも良い影響を与える好循環のサイクルを形成していきます。
また、成長期に多くの二酸化炭素を貯蓄する木材を住宅資材などで活用すれば
地球温暖化対策にもつながっていきます。
工場に訪れてくれた学生さんは
長年木を取り扱ってきた弊社の考え方や思い
持続可能な社会の実現をするために、今、1人1人ができる事など
とても熱心に聞いてくださっていました。
この度は、訪問企業学習の先として
弊社工場を選んでいただきありがとうございました。
加賀木材はグループ会社一丸となり、
これからも「山への恩返し」を行い続けてまいります。